A Mother’s Lullaby?初めての・・・?
さて、今日は・・・、
昨日の中3生の授業(英語)でのできごとを、少し書きます。
昨日は期末テスト後初めての英語の授業でした。テスト前に、学校の進度を見越して、早めに教科書を進めておいたので、教科書中盤で出てくる中編の読みもの、「 A Mother’s Lullaby 」を読んで、そのあらすじを日本語に直してもらっていました。
・・・この「 A Mother’s Lullaby 」というお話は、太平洋戦争末期の8月6日、広島に投下された原子爆弾を題材にしたお話で、登場人物が中学生くらいの女の子と小学校低学年くらいの男の子とくれば、実写にもなりましたが、あの「火垂るの墓」(あまりに悲しすぎて1度しか見ていません・・・)のように、悲しい結末を迎えなければならない・・・そんなお話なので、授業をする側からしても、どうしても真面目にならざるをえない単元です。
全部で4ページあるのですが、最後のページを読み終わった、まさにその瞬間、ひとりの生徒(Sさん)が、ほろり・・・と涙を流したのです。・・・というか、かなり号泣していましたが・・・。
・・・僕も、動物モノ(マリと子犬の物語、子ぎつねヘレン、古くは南極物語など)に対して、極めて脆弱な涙腺を持ち合わせている人間なので、Sさんの「お年寄りと小さなこどもだけは・・・・」という気持ちは、とってもよく理解できます。ちなみに僕は、映画 「マリと子犬の物語 」の、たった15秒足らずのCMで涙をこぼした経験があります。ということで、この「 A Mother’s Lullaby 」という物語の授業を始めて、すでに5年以上経ちましたが、初めて、生徒が感動のあまり泣く・・・という現場に立ち会わせていただくことができました。
しかし!塾講師として13年以上、中・高生を相手に授業をしている人間としては!たとえ、生徒が泣いていようが寝ていようが!「ここ・・・、テストでよく聞かれるから、しっかりチェックしておいて!」・・・という一言を、心を鬼 にして言わねばなりませんでした・・・。Sさんは、とってもまじめで優しい子なので、泣きながらもしっかりノートを取ってくれていました。ありがとうございます。