先週、県立高校の合格発表が終わり、塾生たちの進路も決まりました。

中部高校２名・魚津高校８名・桜井高校８名・滑川高校１名・入善高校２３名・泊高校７名・魚津工業高校１名

今年の合格発表は、私にとって一生忘れられないものになりそうです。今までの合格発表でもたくさんの感動を頂きましたが、今回はある１人の合格が本当に嬉しかったのです。

彼は中３の夏に入校しました。正直言って彼のその時の状況、時期を考えたとき、一旦は入校をお断りしようとも思いました。高校入試で結果を出せるかどうか…責任を持てないのに月謝を頂くわけにはいきません。でも、いろいろな話をしているうちに何か強烈なご縁を感じ、お世話させていただくことになりました。

入校していただいたものの、最初のうちは１時間と集中力が続かない状態。過去にそれ以上の勉強をしたことがなかったようです。

そんな彼が合宿や年末特訓など塾のメニューをこなしながら年が明け、いよいよ入試を迎えることになります。

そして願書提出後、自分が出願した高校の倍率を見て愕然！倍率が２倍以上…。相当ショックだったのでしょう。うなだれて塾に来ました。そんな彼に担当講師は、「覚悟を決めなさい」と言いました。その結果…

彼の猛勉強が始まりました。

入試直前の日曜日に気になって状況を確認してみると、何と彼は入試のポイントが載っている小さな社会の参考書の内容を、ほとんど頭に入れていました。あの勉強しても１時間がやっとで机にうなだれていた彼がです！

合格発表当日。担当した高校の合格発表で何人か気になる塾生がいましたが無事合格。
そのとき、彼から携帯に電話が入りました。

「先生、合格しました」

もう、涙があふれてきて止まりません。言葉も返せないくらい…　人ごみから離れて一人泣きました。

「よくやった。おめでとう。よくやった…。早く顔を見せてくれ。」

人間やればできる。変われる。それをあらためて彼に教えてもらいました。

感動をありがとう。