心の成長 合格へ向けて
県立高校入試の初日。
一人の塾生を教室から送り出した。
「頑張ってきます!」 「おぅ、行ってらっしゃい!」
先週、一人の生徒の家族がインフルエンザにかかってしまったということで、
直前の授業を、彼は休んでくれた。
本人は元気だが、他の生徒に感染する可能性もあるから…
嬉しい気遣いだった。
その彼からリクエストがあった。
「入試の日の朝、直前に教室で勉強したいんですけど…」
定期考査の時の「朝勉」では朝6時から教室を開放しているが、
入試当日の朝勉は初のリクエスト!
多少戸惑ったが、彼の申し出を受け入れることにした。
参加者1名の ― 入試 ほんとに直前 「朝勉」 ―
本当に直前なので、こちらも指導したりはしない。
自分がやってきたことの確認のみ。
ただ、少々緊張しているのがわかる…。
小一時間ほど確認した後で、彼が行く準備を始める。 ―いざ、出陣だ!―
準備をしながら、彼が一言、
「いろいろありがとうございました。僕、この塾に入って良かったと思っています。」
そう言ってくれた。
入試前、ご両親ほか家族の方、友人、お世話になった学校の先生に「感謝の心」を持って挑むように指導しているが、彼は、自分から「感謝の心」を伝えてくれた。
彼の成長を確信した瞬間だった。 そして思った。
すでに彼は合格している。
次は高校部で、さらに成長してほしい。
傍らで彼の成長を見守りたい。