眠れぬ夜は・・・ 受験生のみなさんへ
(今さらですが)みなさん、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
中には「正月も勉強ばかりでめでたくなんかないよ」という受験生の方もいるかもしれませんね。大学入試秒読みの高校3年生の人や私立高校入試目前の中学3年生の人は日々不安と緊張の毎日かと思われます。眠れない夜を過ごしている人も多いでしょう。今日は一つ不安を解消できる(かもしれない)お話をしたいと思います。
今から10年以上前、当時の僕は高校3年生。センター試験目前の1月だというのに模試の判定で志望校合格までにまだ100点ほど足りない状況でした。すでに安全圏の友人たちが羨ましくて仕方ありませんでした。自分がどうしても周りの人と比べて実力不足のように思われて、思い切って恩師に相談しました。恩師の答えは「地面にしっかり足をつけて一歩一歩歩いていけばいい。緊張してたら転ぶだろ。」の一言。怪訝な顔をしている僕に対してさらに恩師は「つまり、普段通りの自分の力を出せるようにしたらいいということ。試験で一番気をつけなくてはいけないのは、あせって自滅すること。無理に『頑張ろう』『失敗したらいけない』と思っていたらかえってミスしやすくなるんだよ。それに途中でミスしたっていいじゃないか。むしろミスしてもなおがんばる姿ってドラマの主人公みたいで格好いいじゃないか」と続けました。そして最後に「テストは人との勝負ではなく、自分との戦いなのだよ。要は問題に答えられたらいいのだから。自分の実力に不安があるのなら、直前まで最大限努力しなさい。」と付け加えました。
受験生のみなさんも今できるかぎりの努力をされているのですから、あとは試験でそれをぶつけるのみです。そのためにも、自分を信じて気持ちに余裕をもって試験に臨んでください。「ここまでやれることは全てやったのだからあとはがんばるしかない」と。そして、ミスをしても動揺しないよう気をつけて下さい。むしろ「ミスして当然。何の支障もなし進むことはありえない」くらい思っていた方がいいかもしれません。前述したように「失敗しないように」というのは逆に自分へのプレッシャーになってしまい、ミスを誘発しやすくすると思います。
いかがでしたか。少しでも気分を和らげていただけたら幸いです。試験まであとわずか。自然体でがんばってくださいね。
アルファ進学スクール滑川校 長木貴嗣