大きなやかん
「大きいやかんは沸くのが遅い」という諺(ことわざ)をご存知でしょうか。「大きいやかんは沸騰するまでに時間がかかるように、人間も大人物ほど頭角を表すまでに時間がかかる」という意味です。言い換えるならば「大器晩成」ということでしょうか。
最近、よく耳にするのが「一生懸命勉強しているけれど全然成績が上がらない」「今回の期末テスト、あんなにがんばったのに思ったほどの点数ではなかった」という言葉。それは多分「やかんを火にかけている最中」なのだと思います。そこであきらめて勉強をやめてしまうのは、やかんの火を止めてしまうようなものです。これでは決してやかんが沸かないように、決して良い結果も出ません。そこを敢えて我慢して『勉強を続ければ必ず良い結果が出る』ことを信じて頑張り続けることが大事だと思います。そうすれば、やがてやかんから湯気が上がってくるように、少しずつ成績向上の兆しが見えてくることでしょう。
これは気休めではなく、実際にこれまでいろいろな教室で(もちろん滑川校でも)見てきて実感したことなのです。例えば「苦手だった関数がスイスイできるようになった」「英語を毎回単語5個ずつ書いていたらいつの間にか英文がスラスラ読めるようになった」など。最近では、苦手だった数学を高校1年生から頑張りに頑張り、とうとうクラスで上位の成績を獲得した高校生もいます。
これらはすべてあきらめずに頑張り続けた成果だと思います。先月のアルファ通信でも述べましたが、苦手な教科ほど少しずつ継続的に努力していくことが大切です。
アルファ進学スクール滑川校 長木貴嗣