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キッズだより 3月号

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あしあと

 

もうすぐ春だというのに氷が張り、雪の積もった休日の朝。子供を公民館まで送り届けるのに一緒に歩いて行くことにしました。二人で歩くのは久しぶり。幼稚園のお迎えを思い出しましたが、もう手をつなぐこともなく、しっかりとした足取りです。しかもランドセルがない分、身軽な子供はどんどん進んでいきます。

 

途中の階段で息が切れた私は、子供に「隊長、待って下さい。」と声をかけると、気分は二人して山岳登山隊。久々の「ごっこ遊び」は調子を上げていきます。「ここは海抜○○m。山頂(公民館)まではもう少しだ。」「隊長あの鳥は何でしょう?」「ああ、あれは絶滅危惧種の黒雷鳥だ!(本当はカラスです)」など、大笑いしながら到着しました。

 

こんなばかげた遊びも、どれだけ一緒にできるのかなぁと、一人帰り道を歩いていました。見渡す限り真っ青な空の下、キラキラ光る雪景色。ふと目を落とすと、行きの二人の足跡が重なったり離れたり。重そうな私の足跡に比べ、踊るように軽やかな少し小さな足跡。

 

ファーストシューズからは随分大きくなったけど、こうして見るととても可愛い小さな足跡。いつか巣立っていく子供、でももう少しそばで見守っていたい。そんなふうに思った朝でした。

 

3月、キッズのお子さん達は学校で卒業生を送るために、歌や飾りつけなど、いろいろ頑張っている話を聞かせてくれます。その姿を見ると、先輩達の足跡を追うように、自分達も頑張るんだというパワーにあふれています。上学年に向けて一歩踏み出す、その力を私も応援していきます。