婦中校TOPICS
「自ら学ぶ」力は一生涯必要だと思います。
勉強の世界では「自ら学ぶ姿勢は学力を伸ばす為にとても大事」よく言われがちですが、これは、社会に出てもその子が活躍する為の大きな鍵になることではないでしょうか?
しかもこの能力というのは、「社会に出たから、急に成長する」という能力でもなく、おそらくは学生時代、たいていの場合自分自身が『どうやって学んできたか』『どういうスタンスで日常生活を送ってきたか』ということが、要因として一番大きいのだと感じます。
保護者様も、今お勤めの職場の若手社員、新人社員から「教えてもらってもない仕事でミスして、しかられたのですよ…。」と、一度は聞いたことのあるフレーズだと思います。一見すると正当性があるこのフレーズですが、私が新卒で入ってきたときに教えられたこととは「仕事は目で見て、肌で感じて、盗んで覚えていくものだ。教えられてするものではない。」ということでした。このご時世、「新入社員研修に半年ぐらいかけて、そしてゆっくりゆっくり現場に慣らしてもらって…。」という至れり尽くせりの会社などはほぼ皆無で、良くて1ヶ月間ぐらいの研修期間を経てOJT、ひどい場合には、一週間ぐらいで即OJTということで、現場に出されるという会社も少なくありません。
…ちょっと極端な例かもしれませんが、いずれ生徒の皆さんに降りかかってくる厳しい世の現実なのだと思います。本当は塾で言うことじゃないのかもしれませんが、私は学校と同じ塾も地域の子供さんたちを「教え育てる」教育機関の端くれとして、将来活躍できる若者になってもらいたいという願いを持って指導に当たっています。
それに私の経験上、『自ら自身の将来に必要性を感じ、自ら学習していく』というスタンスの生徒さんのほうが、劇的にその力を伸ばし、成績を伸ばすことがかなり多いです。「塾に来て質問するな」ということではありません。『質問するスタンス、プロセスが大事』なんだと思います。
例えば、大して考えもせず『文章題』とか『自分の苦手分野』というだけで質問してきた生徒さんは、数日後、もしくは、テスト前にまた同じところを質問してきます。自分なりに必死で考え、わからないところだけをまとめ、「この問題のこの部分がわからない」と具体的に質問してくる生徒さんは、同じ質問をしてくることはほぼありません。そして、こういった生徒さんは、高確率で結果を出してきます。
「勉強する・学ぶ」というのは本気でやればやるほど悩むのだと思います。伸び悩んでいる皆さんは一度、自分のスタンスを見直してみるのも良いのかもしれません。それだけで、コロッと変わるということってよくある話です。
「マイナス思考・言葉」について
受験まであとわずか。受験生にとっては、この時期、ついつい不安になり、愚痴や不安事をこぼしたくなる時期でもあります。
よく、成功哲学本なんかでは「マイナス発言は使わないほうが良い。プラスの言葉を使いなさい相すれば成功できる」と書いてあります。・・・・マイナスの言葉。「もうダメかもしれない。」「疲れた。」「うまくいくわけがない。」「失敗したらどうしよう。」「どうせ・・」・・・・確かに書いているだけで、気持ちが落ち込んできそうです。マイナスの言葉をいってしまうと、何よりも自分自身が聞いており、自らのマイナスの意識になり、そして無意識にマイナスの行動をとってしまい、マイナスの結果を生む、だから、プラスの言葉を使おう!・・・と、いうのはなんとなく解る気がします。
逆にプラスの言葉といえば・・・「自分はできる。」「絶対にうまくいく!」「きっとやれるハズ!」「メチャ元気。」「自分を信じる」「夢は必ず実現する。」「成功者になれる」「チャンスは必ず訪れる」・・・確かに、書いていて気分が良い。なんとなく元気が出てくるようにも感じます。
・・・・でも、私自身も社会人になってから、何度となく企業向けの「自己啓発」研修会に行ってこのことを知り、常日頃意識していますが、それでも「マイナスの言葉」がついつい出てしまいます。そのたびに、「いかん、いかんこんなこっちゃダメだ」と、マイナスの言葉でまた反省。こんなことを良く繰り返していしまいました。
確かに、「マイナスの言葉」は吐いてしまうと、ちょっと落ち込んでしまうし、そんな言葉を他人が吐きまくっていると、なんか嫌な気分になって自分まで巻き込まれていく気持ちになりますが、反面、どこかで楽になる気もします。人間ですから、溜め込むのではなく、マイナス事を吐き出してスッキリするのも、精神衛生上、必要なんだと思います。「プラス思考、プラスの言葉・・・。」と思い込みすぎてしまって溜め込み、病んでしまっては何をしてるのかわかりません。
でも、確かに「プラスの思考、言葉」が活力を与えてくれ、「マイナス思考、言葉」が、気持ちを沈ませ、周りの雰囲気も沈ませてしまうのも事実です。
なので、おすすめは、「でも」をつかって、切り返すこと。
例えば、「もうダメかもしれん」と、ポロッと口からこぼれてしまったら、「でも」使って、こう続けてみてください。
「でも、何とかできるはず。」、「でも、乗り越えられる方法があるはず!」「でも、まだやれることがある!」
「マイナスの言葉を使うな、プラスの言葉を使え!」ではなく、
「マイナスの言葉で締めるな、プラスの言葉で締めろ!」
これは、数年前、あるブログで見つけた言葉です。自身のマイナスの気持ちも吐き出すことができ、さらに最後に気持ちが、グーンと前向きになります。マイナスの言葉に過敏になるより、「最後にプラスの言葉で締めること」に注意を払った方が生産的な気がします。どうしても、不安で一杯になるこの時期、確りと自分自身の気持ちのコントロールをし、乗り切っていきましょう!!