キッズだより 6月号
おまけ
キッズくらぶでは漢字の勉強をする時、新しく習う漢字、間違えた漢字は辞書を引いて確認するようにしています。低学年にとっては労力のいる作業ですが、とても大切だと思います。
まず音訓、書き順を確認し、熟語を見れば、その漢字の意味がより理解しやすくなります。次に前後に載っている漢字を目にすることにより、同音異義語を知ることができます。そしてこれらの作業に時間をかけることで、忘れにくくなり(心に残り)ます。
さらに良い点は、辞書を引くことにより、開いたページの余計なものが目に入るという点です。余計なものとはいらないものではなく、「おまけ」という意味です。辞書を開けばページいっぱいに色々な漢字が書いてありますから「なんだか似たような文字がある」「挿絵がおもしろい」など、おまけの情報が自然と目に入ってきます。それはまだ知らない新しい漢字への第一歩となります。
漢字辞典に限らず、国語辞典でも同様です。
最近では電子辞書やパソコンで検索すれば大量の情報が短時間で手に入ります。しかし、辞書を引く、本のページをめくるという余計な時間の中にこそ、とっておきの「おまけ」がひそんでいるのではないかと思います。
実はこの「おまけ」は辞書を引くときにだけついてくるのではありません。日常生活のいろいろな場面にひそんでいます。「おまけ」を見つけるには心に余計な時間(余裕)を持たなくてはなりません。忙しい日常生活、足元にも目を向けて下さい。道端の雑草の中に小さな花や四葉のクローバーを見つけるかもしれません。そんな日は心が幸せでいっぱいになります。