婦中校TOPICS 3/27
勉強ができる人の行動基準
「勉強ができる人って何が違うんだろう??」
考えたことがありますでしょうか?この質問を生徒に投げかけてみると、たいていの場合、「○○君(○○さん)は出来が違うから。もともと賢いから。」という。あたかも自分とは「次元の違う人」ぐらいの扱いをしています。本当にそうなんでしょうか?
私もこの業界に入って、10年近く、たくさんの生徒を見る中で思うことは、勉強をして「伸ばすことのできる人」と「伸び悩んでしまう人」を分ける要因としてあげられる中に、「勉強をやる基準の決め方」に大きな違いがあります。具体的に言いますと、前者のほうは勉強をやる基準を「今日はここまで理解する」「テキストのこの部分を完璧に暗記する」など、その基準を、『成果』や『習熟度』など、『質』の部分で設定しようとします。これに対し、後者のほうはというと、「○時間やる!」「ワークを2周やる」など、その行動基準を『作業量』で設定してしまうことが多いようです。『成果』や『習熟度』は上げれば上げるほど点数に結びついていくので、この基準で勉強していくと、高確率で点数のアップが成されます。逆に基準を『作業量』で決めてしまうのはとても危険で、例えば3時間やっても、集中していればそれなりの成果も得られると思いますが、ダラダラやっても、3時間なのです。当然効果はやらないよりはマシでしょうが、期待はできません。
厄介なことに、この『行動基準の改善』に関しては、誰かに言われてやれるものではなく、自分自身が意識していかないと、身についていかないものであるように思います。逆にこの意識の改善がなされれば、意外と短期間で大きな成績の改善が見られることもあります。